「あとちょっと…もう少し…」

12月23日。私は焦っていた。







1ヶ月前に告白してつき合い始めた彼氏・若菜結人。

結人はサッカーで選抜に残ったため、かなり多忙。

その結人がクリスマスに誘ってくれた。

それがクリスマスまで1週間の日。





私の技量と愛を甘くみんなってことで、マフラーを編んでいる。

色は結人に似合いそうな赤。

目の前が真っ赤…じゃなくて真っ白になりそうなくらい急ピッチで進めてきた。

そしてあと少し!

こんだけなら明日でも余裕!

ってゆーか今日はもう電池切れ…おやすみなさーい……













翌日。

か・ん・せ・いvv

我ながら良く出来てるわ☆

あとはラッピングして結人に渡すだけ!











キャンキャン!





室内犬・ダックスフンドの(母命名)が近くに寄ってくる。

「なあにー?♪」

上機嫌な私はを抱き上げる。



そのとき…













チャラララン♪







結人専用の着信音が!!

「もしもし結人?どーしたの?」

『あ、
?明日どこ行く?』

「どこでもいいよーv結人決めて!」

『じゃ、とりあえず明日10時に駅前な!』

「うん、わかった。バイバイv」







電話を切った私はふと、の方を見た。

そこに衝撃的なものがあるとは知らずに……











「っいやーーーーーー!!!!!!」











そこにあったのは、さっきまで作っていたマフラーの見るも無惨な姿だった。























翌日。

私は10時に駅前に居た。

昨日の出来事で暗いまま。

そこに結人が来た。

「ごめん!遅れた!」

「ううん、全然待ってないよ!」







明るく振る舞おうとすると、ぎこちなくなる。

そんな私に気付いてるのか、気付いていないのか。

どちらか分からないけど結人は普通にしている。

















そのまま時が過ぎ、辺りが暗くなってイルミネーションが輝いている。

「そろそろ帰ろうか。」

結人が暗くなった空を見て言った。

私は頷き、結人が家まで送るということで一緒に帰った。









家に帰る道、公園に入った。



、これ。」

柄にもなく結人が照れて言ってる。(かなり可愛いv)

「開けていい?」

結人は頷いた。

中身は指輪。

前私が欲しいって言ってたヤツ。(高くて諦めた(泣))

「ありがと、結人v」

結人に抱きついた。

その瞬間、自分が言わなきゃいけないことを思い出した…

私は結人から離れ話し始める。

「あ、あのね結人。その…プレゼントにマフラー編んだの。」

「マジで?!」

思った通り結人は喜ぶ。

その喜びを遮り私は続きを話す。

「それがね、昨日結人と話してるとき目話してたら、犬が……」

ヤバイです。目から汗が…!いえ、違います。涙です、涙。

?!泣くなよ〜!で、犬がどうした?」

「っ犬がっ…編んだの全部ほどいちゃっ…て…ボロボロにっ…」

「泣くなって!俺は別にいいからさ!なっ!」

「ゴメンね、結人〜…!」















それから結人の顔が近づいてきて、キスをした。















「結人、大好き…」

「俺も好き。」




















++++アトガキ。+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
ツナモトハヅキさんへの捧げ物。444hitリクです。

クリスマスネタです。

結人の喋り方が途中で分からなくなってしまったので変になってます…

これタイトルダサすぎ!!!

「クリスマスの意地悪」って!「意地悪」って!(恥)
444hitありがとうございました!!!



                        南結笑